スポーツ選手が活動を継続していくためには、スポンサー企業のバックアップ
が不可欠です。
そのスポーツの人気が高くなかったり、個人競技であればその傾向は強くなり
ます。
企業と選手がスポンサー契約を締結すると、選手にとって大きなメリットがあ
ります。
主にそのスポーツの用具メーカーと契約することが多いため、契約内容にも
よりますが練習や試合で使う用具類を無償で提供してもらえて、さらに契約
金としての資金提供も受けることが出来ます。
人気選手であれば、企業のテレビCMに出演したりその選手オリジナルの用具
がシグネチャーモデルとして販売されることもあります。
一方、企業にとってもメリットは少なくありません。
まず、そのスポーツの観戦に訪れるファンに対して企業名をアピールして
知名度を向上させることが出来ます。
また、競技の最前線で戦う選手と協力関係になることで新製品の開発や完成
した商品を実戦で試してもらい、フィードバックを得るといったことも可能
になります。
一般的には、スポーツ選手とスポンサー企業との関係はこのような「ビジネ
ス関係」と想像されることが多いです。
選手が企業の名前が入ったウェアを着て練習をしたり試合に出場し、その対価
として企業が選手に契約金を支払うというものです。
確かにその考えは間違ってはいませんが、それは一面にしか過ぎません。
企業が選手のスポンサーとして契約することは、ビジネスとしての関係を
越えて、そのスポーツ選手の人生をサポートすることなのです。
スポンサー企業は、「支援企業」と表現されることもあるようにスポーツ
選手がスポーツに集中的に取り組めるように支援することが本来の役割です。
そのために、生活の心配をしなくて済むように契約金を支払い、用具を提供
するのです。
また、選手側も企業のサポートに報いる姿勢を持つことが重要です。
支援してくれる企業の社名をアピールし、商品のテストにも積極的に協力
します。
スポーツを通じて選手と企業がお互いに協力しあう関係が選手とスポンサー
の理想だと言えます。