スポーツチームとスポンサー契約を締結する際に注意しておきたいこと

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サッカーjリーグやプロ野球など、企業がスポーツチームとスポンサー契約を
結ぶことは徐々に浸透してきています。

企業にとっては、企業イメージの向上や知名度向上という目的があり、また
社員の士気向上にも役立つ福利厚生と言う意味もあります。
しかし、スポーツに関して企業がスポンサー契約を結ぶ場合にいくつかの注意
が必要です。
一番大事な注意点は、短期的に判断するのではなく、中長期的な視点に立つと
いうことです。

企業の業績には多かれ少なかれ、浮き沈みがありますが、業績がいいときだけ
スポーツチームのスポンサーになり、そうでないときはお金を出さないという
ことはあまり望ましくありません。

スポーツのスポンサーにせっかくなっても、スポンサーをやめるタイミングを
間違えるとファンから批判を浴びる可能性もあります。

なのでできるだけ、将来的な経営の計画とリンクさせてスポーツのスポンサー
になるのが望ましいでしょう。

スポーツチームも経営をしていて、契約に基づきスポンサー料が支払われる
ことを前提にしているので、いきなりスポンサーが降りてしまうとチームの
存続の危機になりかねません。

 

どんなスポーツでも、順風満帆に行くということは少なく、選手の育成期間
や新旧の入れ替わりやチーム連携の醸成などで、数年間というレンジが必要
だからです。

 
その点では、スポンサー企業は、商品のヒット性などと同様な感覚で、投資
対象としてだけ見るのではなく、育てていくという感覚が必要なことが
スポンサーとして必要なことです。

 
次に、商品コマーシャルや企業イメージとの関係ですが、スター選手を起用
したくなるのは人情というものの、実力と運の両方を備え、長い間チームの
柱となれるのは、極くわずかな人数という事実も承知しておく必要があります。

 
調子の良いときに起用し、そうでなくなったら切るというように、人気商売
のタレントを起用するときとは違う目で見る必要もあります。

 
また、そうしたことを承知した上で、選手の特定とかチーム全体を対象とする
のかなどをきちんと決めておくことです。

 
ともすると、スポンサーということで、何でも思い通りにしたくなりがちな
ので、ロゴマークやユニフォームなどの関係も含めて、「上から目線」を控え、
少なくとも「横から目線」で取り組むことが長いお付き合いでは大切になります。